昔話をしよう

タッキー&翼が解散した。

 

この4日間、どうやって笑顔を作って仕事をしたのかよくわからない。先週は仕事が忙しくて、職場で誰も滝翼のことに触れないのがせめてもの救いのように思えた。

「大切なお知らせ」を初めて受け取って、頭が真っ白になった。12時になってお知らせを見てからものすごく泣いた。そしてまだ、Ken☆Tackeyの、タッキー&翼の楽曲を聞いては涙を流している。テレビのニュースは一切見られていない。ずっとタキツバを支えてきたわけではないけど、なんかもうこの気持ちをどこへやったらいいかわからなくて、勝手にここに吐き出すことにした。

 

タキツバは、私にとって特別なアイドルだ。

さいころからテレビっ子で、一番初めに好きになったジャニーズは健くんだった。

Jフレのカウコンや、Mステを見ていてジャニーズのキラキラした世界にものすごく憧れはあったけれど、島根なんていう陸の孤島に住んでいたのでどうしようもなかった。大阪や東京といったコンサートの開催される地に行くのには、お金も時間もびっくりするくらいかかる。違う世界の話だと、子どもながらに完全にあきらめていた。

そんな島根にジャニーズではじめてコンサートに来てくれたのが、タキツバだった。

平成の大合併祝いという名目で、出雲市が全力で誘致したらしい。(コンサートの前には市長のあいさつがあった、今考えても意味わからないけど)滝翼は、主賓扱いで大々的に迎えられた。人より神様の数が多いという自虐ネタのある地元は、ジャニーズが来た!とお祭り騒ぎだった。ローカルニュースも地元新聞も、トップで滝翼が出雲大社に参拝したことや、コンサート、リハーサルの様子を報じていた。

 

広報いずも第16号(2005年11月10日号) | 出雲市

この市報も地元紙もしばらく記念にとっていたんだけど、たぶん処分してしまったのか見当たらなかった。

私は当時高校生でジャニオタではなく、なんならジャニーズの売り方に嫌悪感すら抱いていた。だから、チケットが余ってるよと誘ってもらったが一度は断った。しかし、先述のとおりアクセスが悪く遠征民も期待できない。加えて保守的な地域性の出雲で、嵐もブレイク前で今ほどジャニーズのコンサートやライブに行くという人も少なかったように思う。せっかく来てくれるのにギリギリまでチケットが余っていたらしく、妹と私と祖母の3人で行くことになった。ちなみに祖母は毎週大河ドラマを見ているので、当時放送中だった義経のタッキーを見たいと行くことになった。昼公演だったしたぶん地元チケットのスタンドはそんな感じのおじいちゃんおばあちゃんばかりで、私の席のまわりの平均年齢は60をゆうに超えていたと思うw

滝翼とJr.が泊まった宿泊施設までオープンになっていた。(竹内まりやさんのご実家・竹野屋)今考えるとものすごい現場だ。

で、肝心のコンサートだが、

 

ものすごく楽しかった。本当にキラキラしていた。

ふたりともものすごく顔が綺麗だった。タッキーが飛んだ。翼も飛んだ。

でっかいフロートで後ろまで手を振りに来てくれた。クレーンの先にのっていた。わりとトンチキなことも多くて意味が分からなかったけどとにかく二人の顔が綺麗だった。ザ・ジャニーズって感じだったけど義経コーナーも謎のおろち太鼓コーナーもあって、おじいちゃんおばあちゃんも置いてけぼりにさせない構成だった。もちろん私でも聞いたことのある曲がたくさんあった。タキツバの曲はキャッチーで振りも見様見真似でできるものがおおくて初めて聞く曲でも十分楽しかった。

 

スタンドの上の上の方だったので、アリーナのペンライトの光が寸分違わずばっちり曲に合わせて揃って揺れているのが衝撃だった。プロ集団だった。愛してるぜT&TのC&R(\タッキー!/\つばさー!/)と、本人たちが惜しげもなく相方への愛を叫ぶ姿には面食らった。メディアの姿とは違ってタキツバはゆかいな人たちなんだなあと思った。MCでもたくさん出雲をほめてくれて本当に嬉しかった。

黒髪タッキーが義経の扮装でフライングする姿はほんとうに感動したし、翼くんのダンスがキレッキレで歌が上手かった。

これがジャニーズか、と圧倒された。キャーって声援の出し方も知らない出雲の観客は、「拍手」という形で興奮を伝えた。私も周りのおじいちゃんおばあちゃんも2時間半くらいの公演の間ずっと拍手してた。次の日手が痛くなった。

滝翼は公演後のインタビューで、拍手が多かったことについて新鮮だったと語ってくれていた。盛り上がりが足りないと思われてるんじゃないかと心配していたので、ちゃんと二人がこちらの気持ちを分かってくれていてうれしかった。

 

楽しかったと同時にジャニーズへの見方も変わった。こんな田舎に来てくれたこと、二人がくるだけで地元が活気づいたこと、キラキラした世界を見せてくれたこと。私の世界も変わった。あのコンサートがなければ、私はジャニオタではないのかもしれない。本当に滝翼にはありがとうという気持ちしかない。

 

二人は何度も「出雲にまた来ます!」と言ってくれた。よくあるリップサービスだろうと思っていたが、10周年の時、滝翼は本当にまた来てくれた。出雲に。

島根県はコンサートができる会場が本当に少ない。県内の会場としては定番(というか実質そこしかない)の島根県民会館(松江)ではなく、出雲市民会館に来てくれた。

なんて義理堅いんだろう。嬉しすぎて感動すらした。約束を約束のままにしない二人が改めて大好きになった。絶対行かなきゃと思って、当時まだあったJチケでチケットをとった。追加も出てたのにJチケで取れたのはラッキーだったんだろう。

 

ジャニオタになってから見る滝翼コンは、最高に楽しかった。もう曲を聞けば体は動くし、全力でC&Rもする。担当じゃないのにめちゃくちゃ楽しかった。

 

もう、あの楽しくてたまらない滝翼のコンサートは見られないんだなあ。

 

二人はどれだけの決意をもってこの結論にたどり着いたのか。男気あふれる義理堅い滝翼。最後まで二人の間に筋が通っていたのかなとも思う。

でも私の感情は違う。悲しい。やっぱり涙が出る。

二人の歌う歌が好きだし、コンサートが好きだしダンスが好きだし舞台も好きだ。まだまだ見ていたい。

ついでにいえば、滝沢歌舞伎が本当に大好きでKen☆Tackeyが大好きで滝様のつくる舞台が大好きなのでケンタッキーのセカンドシングルも心待ちにしてた。もう逆ラバは、浮世艶姿桜は、LOVEは見られないのか。来年は健くん出ないだろうけど滝沢歌舞伎のファンだから行きたいな~なんて思ってた。もっともっと見たかったよ、滝様。

私でさえこうなんだから、滝担と翼担の方の心情はどれほどの事か。

 

まだまだ、気持ちを整理するには時間がかかりそうだ。にこ健読んでさらに泣いてしまった。健くんは大人だ。

不思議なもので、解散は悲しいけど引退も退所も悲しいけど滝翼を見たくならないなんてことはなくて、過去の映像ひっぱり出してきてガンガン見てる。そして泣いている笑

リアデラとビーナスと夢物語が嫌いなジャニオタなんていないと思うし後輩担当なら絶対どこかでお世話になってるはずだし。

たぶん滝翼のことはこれからもずっと大好きだしずっと「またコンサート行きたい」って言い続けると思う。

 

二人の未来が明るいものであることを信じたいし、明るくなきゃ嫌だ。

いつまでたっても、滝翼は私の特別だ。